マニラ麻農園事業

マニラ麻農園事業

およそ100年前、フィリピン・ミンダナオ島には多くの日本人がアバカ(マニラ麻)の栽培の為移住してきました。第二次大戦後の土地制度の改革や、化成繊維の普及に伴うマニラ麻の需要減少を受け、この地にフィリピン三大都市の一つであるダバオを産み出したアバカ産業はその規模を縮小していったのです。然しながら、アバカより作られるパルプの優れた特性に対する評価は依然高く、日本においても高級素材としての利用は紙幣を始めとして今を以って継続されております。

​近年、このアバカ素材によるパルプが再び大きく注目される様になりました。非木材系パルプ材としての需要に加え、様々な分野に於ける循環可能型資源としての高い需要を背景に、アバカ農園の大規模再開発事業を進めて参ります。

​事業の形態は、日本法人である株式会社J-bitの事業管理の下、ルマド族スルタンであるジュリウス王がChairmanを務めるCaraga Ancestral Domains Resources Dev’t Corpを通し、株式会社J-bitが経営権を有するJBIT HOLDINGS Inc.が地権及び販売管理、JBIT HOLDINGS Inc.の子会社である現地農業法人JBIT Abaca Plantion Inc.が運営管理及びフィリピン大学の研究チームと合同でのティッシュカルチャー技術に基づく技術管理を行っております。

​これらの企業が共同して事業体(SPC)を構成し運営を行うことにより、資金の安定と運営の適正化を維持しファンド部門における投資リターンの安全と安心を構築して参ります。現在、パイロットファーム23haが完成しており、2021年秋より、月産30tonの収穫が開始されます。